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2021.07.10
18年ぶりにアオウミガメが産卵しました
アオウミガメ(個体番号:CmW‐03)が7月10日未明に産卵しました。卵は掘り出し、別棟のカメ類繁殖研究施設の人工ふ化場の砂中に埋め戻して、約2ヶ月後の誕生を待ちます。当館でのアオウミガメの産卵は、2003年(平成15年)以来、
18年ぶり2シーズン目です。ウミガメ類が、屋内の人工砂浜で産卵するのは大変珍しく、生態が謎に包まれているとともに、絶滅が心配されるアオウミガメの生態解明に資するところが大きいです。
1 産卵日時 2021年7月10日(土)午前3時10分頃
2 産卵個体 個体番号:CmW‐03 甲長:95.2cm 体重:126.7kg
3 産卵個数 57個

産卵したアオウミガメCmW-03

掘り出しの様子
アオウミガメ
世界中の熱帯から亜熱帯の海に分布しています。日本では屋久島より南、および小笠原諸島周辺がアオウミガメの産卵場として知られています。大きいものでは甲らの長さで120cm、体重で150kg以上にもなります。「アオウミガメ」という名前の由来は、脂肪の色が青(緑)色を帯びているためであると言われています。
他のウミガメに比べて草食性の傾向が強く、自然界ではホンダワラなどの海藻やアマモなどの海草を好んで食べています。水族館では、これらの代わりに小松菜やキャベツなどの野菜をエサとして与えています。