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2020.04.03

世界でここだけ!ナンキョクオキアミの給餌!

皆さんこんにちは!最近は、もうすっかり春の陽気になってきていますね!

突然ですが、この地球上で最も気温が低い大陸はどこだか分かりますか?
正解は……地球の最南端にある南極大陸です!
南極大陸は98%が氷に覆われた大陸で、年間の平均気温がー50℃になる場所もあるとーっても寒いところです!

そんな南極の海で暮らしている生き物の中で、世界で唯一名古屋港水族館でしか見ることのできない生き物がいます。
それが、ナンキョクオキアミです!

↑ナンキョクオキアミ

ナンキョクオキアミは南極の生態系を支えている、とても重要な種類です。鯨類や鳥類、魚類などの様々な生物のエサになっています。
釣りをしている人は、釣り餌としてよく見たことがあるのではないでしょうか?
水族館でも、たくさんの生き物がオキアミを食べています。
今日は、そんなナンキョクオキアミが食べているエサについて紹介したいと思います!

ナンキョクオキアミは、自然界では氷に生えている藻(アイスアルジー)や植物プランクトン、動物プランクトンなどを食べています。
そのため、水族館ではエサも動物性のものと植物性のものを2種類与えています。

1種類目は、動物性のエサ、アサリです。
なぜアサリ?と思いましたか?理由は簡単です。水族館には様々なエサがありますが、いろいろ試して与えていく中で、アサリが一番よく食べられた餌だったのです!
ですが、そのままだとオキアミたちは食べることが出来ないので、包丁を使って細かくミンチにしたものを与えます。

そのままのアサリ
ミンチにしたもの

2種類目は植物プランクトンです。この植物プランクトンは培養室で育てて増やしたものを使用しています。植物プランクトンにも種類があり、2種類の植物プランクトンを混ぜて与えています。

フェオダクティラム
パブロバ

では早速オキアミにエサを与えていきましょう!

胸脚を一生懸命動かしてエサを集めている姿が可愛いですよね!
釣り餌として有名なナンキョクオキアミですが、生きてるときはこんなに可愛い動きをするんですよ!笑