スタッフブログ
2017.12.08

エンペラーペンギンはどこへ?

名古屋港水族館にはエンペラーペンギンが6羽いますが、今は展示水槽に2羽しかいません(12/4現在)。4羽のエンペラーペンギンはどこへ行ってしまったのでしょうか。

ちょっとさみしい?

実はエンペラーペンギンたち、換羽(かんう)が始まりました。換羽とは古い羽根が抜けて新しい羽根に生え変わることです。換羽中のエンペラーペンギンは裏の水槽に一時的にお引越ししてもらってます。

現在展示水槽ではエンペラーペンギン以外のペンギンたちが子育て中です。
親は胃の中で消化してやわらかくなった餌を吐き戻してヒナに与えます。
子育て中の親鳥が誤ってエンペラーの抜けた羽根を食べてしまうと、羽根ごと吐き戻してヒナに与えてしまうおそれがあります。羽根は硬いので、まだ体が小さいヒナの消化器内でつまってしまい最悪ヒナが死んでしまうこともあります。

 

子育て中のヒゲペンギン

そういった事故を防ぐために、換羽中のエンペラーたちはお引越ししてもらっているんですね。

裏の水槽の様子。

展示水槽がちょっと物足りないかもしれませんが、2、3週間で換羽は終わりますので一皮(?)むけたエンペラーペンギンたちを楽しみにお待ちください。

換羽中はほとんど餌を食べないので換羽前にたくさん食べて体重が増え、丸々としています