スタッフブログ
2016.10.25
アデリーペンギンのヒナが産まれました
9月3日のブログで紹介したアデリーペンギンの卵が孵化しました!!

実はこのヒナは飼育係にとって(日本のアデリーペンギンにとって?)待望のヒナだったのです。現在日本の動物園水族館にいるアデリーペンギンの全ては、1990年に南極からやってきたペンギン65羽に由来しています。ヒナの母親もその1羽です。65羽のうちこれまで子孫を残せていたのは36羽でした。アデリーペンギンの寿命は15-20年と言われており、ヒナの母親は今年でなんと26歳!これまで一度も繁殖に成功していませんでしたが、今回このヒナが産まれたことにより新たに1羽の遺伝子を未来に残すことができました。できるだけ多くの野生由来のペンギンの子孫を残すことで飼育下ペンギンの遺伝的多様性を保つことができます。無事に子孫を残すことができ、私たち飼育係もほっとしています。
さて、このヒナですが残念ながら水槽で見ることができません。親が卵を抱くのを放棄してしまったため、飼育係の手で育てています。これからもブログで成長を紹介しますので楽しみにしていてくださいね。