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2016.05.26

南極-(1)ナンキョクオキアミ 祈る、おどる

ナンキョクオキアミがえさを食べているところを見ていて、
胸のところの脚を合わせているのは祈っているようだな、と思います。
くるっと回るところは、おどっているようだな、と思います。

体重は、ほんの1gしかなく、大きさも4cmほどですが、ナンキョクオキアミは大量に食べられ、結果、他の命を生かしています。
海に祈り、海とおどりながら。
そうして、命をつないでいます。

ひとつひとつの細い脚の、繊細な動きが見えます。
もし、わたしの耳がよければ、音だって聞こえるのでしょう。

世界中の水族館を探しても、ナンキョクオキアミを見ることができるのは、名古屋港水族館だけです。
彼らがえさを食べるところとは、なんと特別なことでしょうか。

ナンキョクオキアミのえさは、植物プランクトンです。
この冷たいスープを毎日、夕方5時過ぎに与えています。