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2016.10.01

南極(5) ナンキョクオキアミの交尾、産卵、ふ化

今年もナンキョクオキアミが交尾、産卵の時期を迎えました。

わずか1gの母体から千個ほどの卵が産み出されます。

ナンキョクオキアミの卵です。直径0.6mmです。
産み落とされた卵は、自然では水深1000~2000メートルの深海まで沈んでいきます。卵は5日ほどでふ化します。

ふ化したばかりのナンキョクオキアミは、こんな形をしています。
この幼生は、小さな気泡や、ほこり一本ついただけで
命取りになります。

まっ、考えてみれば当たり前ですね。
こんな小さな生き物にしてみれば、気泡は巨大なバルーン、ほこり一本は重たい鎖といったところでしょうか。

南極の海では、幼生たちは脱皮し、変態しながら、一か月かけて海面をめざして旅をしていきます。
海面にたどり着くころ、口ができあがり、食べ物をとりはじめます。

これまでのナンキョクオキアミはこちらからご覧ください。

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