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2015.02.06
美しすぎる深海魚「シキシマハナダイ」が水族館にやってきた!
深海魚と聞くとグロテスクなイメージを持つ方もいるかと思いますが、中にはとても綺麗で深海にはこんな美しい魚がいたなんて・・・と驚くような魚もいます。
シキシマハナダイはそんな深海というワードにはそぐわない魚で熱帯魚といったほうがしっくりくるようなとても美しい魚です。
今回このシキシマハナダイを三重県尾鷲市九鬼港まで受け取りに行ってきました。
水族館での生物収集法はいくつかありますが、今回はせっかくなので魚の搬入の様子をご紹介します。
まずは2トントラックに活魚槽と呼ばれる大きな水槽を載せます。そのほか網やバケツなど必要な物をトラックに積み、いざ出発!
九鬼港まで片道2時間半ほどドライブです。
港に着いたら魚を畜養してくれている方に挨拶して、まずは活魚槽に海水を溜めます。
海水が溜まったら魚を活魚槽から移していきます。
今回は船に備え付けの水槽に中に畜養されており、そこからバケツに移して活魚槽まで運びました。
水族館についたら今度は活魚槽から一旦キーパーヤードの予備水槽へ収容します。
直接展示水槽に入れないのは傷があったり輸送のストレスを癒したりするためです。その時に餌付きの状況など観察して状態がよくなったらようやく展示になります。
今回は深海の魚ということでなるべく落ち着くように水槽に暗幕をして真っ暗にしました。
水槽に暗幕をして真っ暗にしました。

中はこんな感じです。

ちなみにシキシマハナダイはこんな魚です。

水槽に細菌感染を防ぐ抗菌剤をいれているので水が黄色っぽく見えますがとても鮮やかできれいな魚です。
少しでも早く展示に出せるように飼育員と魚たち一丸となって頑張っていますので今しばらくお待ちくださいm(_ _)m