スタッフブログ
2015.11.17

ビックニュース!!!ダイオウグソクムシ動画を追加しました

皆さんはダイオウグソクムシという生き物を知っていますか?
この生き物はダンゴムシやフナムシの仲間で、深海に住み、体長が30cmほどもあります。
餌を何年間と口にしていなくても生きていくことができる不思議生物です。

飼育している個体も、7年前に水族館に来て、最初の一回だけ餌を食べたのですが、その後は食べていません。

つまり餌を食べている姿はめったに見られないのですが、
今回、ダイオウグソクムシの新しい個体が名古屋港水族館にやってきたので
さっそく、初めての餌やりに挑戦してみました!!

まず初めはアジを与えてみました。

このようにアジが水槽内で動かないようにしました。
私の手とほぼ同じサイズのアジですよ?食べてくれるでしょうか?

 

アジに近づいて行って、たくさんの脚でアジをつかみました。
食べた! ・・・・・かに見えました。
5分ほど、もてあそぶようにしていたのですが、残念。
どうやらお気に召さなかったようです...
動かなくなってしまいました。
海のお掃除屋さんとも呼ばれるダイオウグソクムシなので
アジは新鮮すぎたかな?

やはり、ダイオウグソクムシが餌を食べる姿を見るなんて
私には100年早い話なのでしょうか...

と、一回でくじける飼育員たちではありません!!
次は、餌をアジからイカに変えて挑戦です。

イカの頭から足をこのように吊るして、水槽に引っ掛けてあげてみます。

少しでいいから今度は食べて!お願い!!
緊張の一瞬です。すると...?

なんと、ダイオウグソクムシが食いついてきたのです!!!
少しだけではありません!ダイオウグソクムシは全身を使って
逆さになってまで食いついてきたのです!!

何年も餌を食べなくても生きていける生き物が、
ここまでして餌を食べたいと思う瞬間があるのでしょうか!?

もはやイカに襲われているようにも見えてきてしまいます...
この後、この個体は、全身に絡みついたイカのゲソを
また全身を使って振りほどき、隅っこの方で口の先をもそもそと動かしていました。口の周りのイカのかけらを落としていたのでしょうか?
可愛いですね。

ダイオウグソクムシが食べ終わったイカを、水槽から出してみると...?

なんと、ゲソの根元から約3本が無くなっていたのです!
かかった時間は約4分ですよ?驚異のスピードですね。
まさか食べてくれると思ってなかったので本当にうれしいです。
記念にパシャリ。やったー\(^o^)/

これ一度だけで、これから先、何年も食べてくれないのでしょうか?
また、来週、餌をあげてみるつもりです。
楽しみです!