研究・繁殖・環境
2022.09.27

名古屋港水族館生まれのアオウミガメが スペインの水族館へ旅立ちました

名古屋港水族館で昨年生まれたアオウミガメ(国際自然保護連合レッドリスト:絶滅危惧種EN、ワシントン条約附属書Ⅰ)4個体を、スペインの水族館(Oceanografic)へ搬出しました。
スペインという新天地で活躍し、水族館を訪れた皆様に愛されるよう、水族館スタッフ一同、願っております。

搬出日

令和4年9月27日(火)

譲渡先

スペイン バレンシア州 Oceanografic(オセアノグラフィック)

搬出個体

アオウミガメ(甲長約20cm)4個体
(令和3年9月27日~29日 名古屋港水族館生まれ)

譲渡目的

ウミガメの行動的指標を用いた健康状態の把握のための研究や、飼育環境下のウミガメにおける野生放流後の生存率を向上させるための行動訓練などの研究を行うため。

アオウミガメ

世界中の熱帯から亜熱帯の海に分布しています。日本では屋久島より南、および小笠原諸島周辺がアオウミガメの産卵場として知られています。大きいものでは、甲らの長さで120cm、体重で150kg以上にもなります。「アオウミガメ」という名前の由来は、脂肪の色が青(緑)色を帯びているためであると言われています。他のウミガメに比べて草食性の傾向が強く、自然界ではホンダワラなどの海藻やアマモなどの海草を好んで食べています。当館では、これらの代わりに小松菜やキャベツなどの野菜をエサとして与えています。