公益財団法人名古屋みなと振興財団
事業部 ガーデン管理課
所在地:〒455-0033
名古屋市港区港町1番9号
TEL:052-652-1111(毎週月曜日を除く、9:30から17:00まで)
FAX:052-661-8646
名古屋港ガーデンふ頭でひときわ存在感を放つ船といえば、
全長100mのオレンジ色の南極観測船ふじです。ふじは1965年(昭和40年)から
18年間活躍した2代目の南極観測船で、本格的な砕氷艦としては日本で最初の船です。
現在では、ここガーデンふ頭に船まるごとが展示されています。公開されている船内には、
操縦室や医務室、乗組員たちのプライベートな空間であった居室など、
当時の姿がそのまま残されているため、南極への旅を擬似体験することができます。
ヘリコプター格納庫を改装してつくられた展示室「南極の博物館」では、南極の美しさ、
これまでの南極観測の歴史や成果などを知ることができます。南極大陸を目指して
氷海を進んだ乗組員たちのロマンをぜひ、南極観測船ふじで感じてみてください。
入口で乗船証明書を受け取って入場すると、まずは当時食堂だった場所で導入映像「ふじが果たした役割」がご覧になれます。その後、第二電信室やレーダー室、士官寝室、医務室、理髪室、庶務室、先任海曹寝室、第二居住区、観測隊員寝室等を見学することができ、まるで当時の船内にタイムスリップしたような感覚をあじわうことができます。臨場感たっぷりに再現するために随所に置かれたマネキン人形に、思わずびっくりすることもあるのでご注意ください!
Point
南極へたどり着くためには、とにかく氷を砕いて進むことが何よりも重要です。初代の南極観測船「宗谷」は戦前の船を改造したため、既存の一般的なディーゼルエンジンのままでしたが、ふじは南極観測のために新しく造られた船であるため、「直流ディーゼル電気推進方式エンジン」を採用しました。これは、ディーゼルエンジンで発電し、電気の力でスクリューを回すという方式です。氷が厚くて割れないときは、200mくらい後退した後に最大馬力で前進し、氷に体当たりしながら氷に乗り上げ、船の自重で氷を砕く「チャージング」航法で進みます(現在はラミング航法と呼ばれています)。この電気推進方式は、前進・後進を何度も繰り返す船の運航にとっても向いたものでした。
Point
展示室「南極の博物館」では、南極観測の歴史や南極での研究成果を、実物展示をはじめ模型やはく製、写真や映像を使って紹介しています。ふじの時代に、日本の観測隊は世界で初めて南極隕石やオゾンホールを発見しました。さらに「ロケット観測によるオーロラ発生の仕組み」「南極の氷と温室効果ガスの関係」など、地球規模の研究が南極観測によって行われています。
正面・両側面・床面の4面大型スクリーンによる「極感ドラマチックシアター」では、ふじに乗り、南極大陸を航行する様子を疑似体験できます(船酔いに注意!)。
Point
3階に上がると、総航行距離680,000km(地球17周分)の航海を支えたブリッジをご覧いただけます。操縦ハンドルはもちろん、位置確認レーダーや、船外確認の監視用モニター、他の乗組員と連絡を取るために使用された伝声管など、船の世界を疑似体験することができます。
Point
旧士官室サロンにある「ふじライブラリー」は、ふじが現役で活躍している頃や、タロとジロが発見された当時の映像等を見ることができる映像ライブラリーです。またQ&Aコーナーもあり、より詳しく南極について調べることができます。
見下ろすと南極大陸の形をしていることがわかる「ふじの広場」には、ふじが実際に使用していたプロペラや主軸、雪上車が展示されています。そのほか、第1次南極観測越冬隊のそり犬として活躍した後、第2次隊のときに南極に取り残されながらも1年間生き延びて翌年の第3次隊に救出されたことで有名となった「タロ」と「ジロ」の銅像が建てられています。
Point
ふじのことをもっと知りたい方には、モバイル解説がおすすめです。展示物のキャプションについている番号を選択するだけで、詳しいガイドを見ながら見学できます。英語版も選択できます。
入場料と団体のご利用については、こちらをご覧ください。
アクセスについてはこちらをご覧ください。
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事業部 ガーデン管理課
所在地:〒455-0033
名古屋市港区港町1番9号
TEL:052-652-1111(毎週月曜日を除く、9:30から17:00まで)
FAX:052-661-8646