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研究・教育普及 RESEARCH & EDUCATION

2020.06.11 教育普及

水族館で日本初の常設の環境教育ルームを開設しました 「エコ・アクアリウム~海の未来を考えよう!~」

名古屋港水族館では、常設の環境教育ルーム「エコ・アクアリウム~海の未来を考えよう!~」を新たに開設し、海洋環境、特に「海洋プラスチックごみ」と生物の関係について、地元企業から寄贈を受けた大型モニターや顕微鏡を活用し、展示解説をしています。海岸に漂着したウミガメの胃の中から取り出したプラスチックごみや、愛知県下の海岸で採集したマイクロプラスチックの実物も展示し、こうした環境問題に目を向けていただく場を提供することで、環境保護の啓発に努めていきます。

水族館には教育の場としての役割があり、近年特に環境教育に対する社会的要請が高まっています。これまでにも、生物展示に関連して環境問題を扱った解説はありましたが、系統立てて解説するものではありませんでした。パネルが中心となりますが、時事的な話題を取り上げ更新していきます。

エコ・アクアリウム内観

「エコ・アクアリウム」 展示の概要

開設日

令和2年5月25日(月)(営業再開日)

開設場所

名古屋港水族館 南館3階

展示内容

漂着したウミガメの胃から取り出したプラスチックごみの展示

名古屋港水族館では、漂着したウミガメの調査を行っています。漂着したウミガメの胃から取り出したプラスチックごみを展示し、海の環境を守るため、生態系の保全に関して考えます。

海外からの海岸漂着物の展示

日本やアジアから流れ出したプラスチック製の廃棄物などが黒潮などの海流に流され、「太平洋ごみベルト」に集まります。
これらのごみに絡まったり、ごみを飲み込んだりして、海の生物の生命が脅かされています。

顕微鏡でのマイクロプラスチック観察

愛知県下の海岸でも簡単に採集できてしまう5mmにも満たないマイクロプラスチックを実際に顕微鏡で覗くことで身近な問題としてとらえる機会にしていただくことができます。

海洋環境(特にプラスチックごみ)を解説したパネル展示

名古屋港水族館では、漂着したウミガメの調査を行っています。漂着したウミガメの胃から取り出したプラスチックごみを展示し、海の環境を守るため、生態系の保全に関して考えます

<SDGsのパネル展示>

2015年9月の国連サミットでまとめられたSDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))の17の目標のうち、14項目目に「海の豊かさを守ろう」と謳われています。

啓発ビデオの上映など

愛知県環境局・名古屋市環境局・(公社)名古屋清港会、姉妹園館のバンクーバー水族館作成の啓発ビデオ上映とパネル展示