2026.07.29 研究
名古屋港水族館における鯨類の飼育展示、診療活動などに関する寄稿報告が掲載されました
名古屋港水族館における鯨類の飼育展示活動紹介および海獣医としての経験や研究への思いをまとめた2編の寄稿報告が、海生哺乳類の研究者・学生・飼育者による団体「勇魚会」の機関誌に掲載されました。
【1】
| 寄稿タイトル | 水族館で知るイルカとクジラ パキケタスからイルカパフォーマンスまで |
| 著者 | 神田幸司 ※下線太字が名古屋港水族館((公財)名古屋みなと振興財団)職員 |
| 掲載誌 | 勇魚, 83:9-15. |
| 寄稿概要 | 水族館は、多くの人にとってイルカやクジラを身近に知るための入口です。名古屋港水族館では、鯨類の進化や多様性、人間活動が海に及ぼす影響を、展示やイルカパフォーマンスを通して伝えています。また、飼育施設や飼育管理の特性を活かし、行動、生理、認知、獣医学など多様な研究を進めています。さらに、名古屋港内のスナメリ調査や観察会、ストランディング調査など館外活動にも取り組んでいます。保全と福祉を両輪に、鯨類と海の未来を考え、行動するきっかけを提供する水族館の役割を紹介しています。 |

鯨類の進化と多様性を紹介する「進化の海」(北館2階)
【2】
| 寄稿タイトル | 命を守る仕事に向き合う:海獣医としての挑戦と学び |
| 著者 | 神尾高志 ※下線太字が名古屋港水族館((公財)名古屋みなと振興財団)職員 |
| 掲載誌 | 勇魚, 83:38-44. |
| 寄稿概要 | 本稿では、海獣医を志したきっかけとなったパラオ共和国での経験から、現在の名古屋港水族館での診療・研究活動までを振り返り、命を守る仕事に向き合う姿勢や考え方を紹介しています。また、バンドウイルカやベルーガの診療・研究事例を通して、飼育スタッフとの協働による獣医療の実践や、根拠に基づく診療、野生動物保全につながる研究への取り組みなど、水族館獣医の役割と今後の展望について紹介します。 |

ベルーガの気管支鏡検査で見られる気管支(左)とその顕微鏡像(右)