©2024 All Rights Reserved. Nagoya Port Foundation

研究・教育普及 RESEARCH & EDUCATION

2023.07.21 研究

(公財)名古屋みなと振興財団(名古屋港水族館)の 職員が2年連続で南極地域観測隊に参加します

この度、第65次南極地域観測隊の「観測隊員」として、当財団の下記職員が南極地域観測隊に参加することとなりましたので、お知らせします。
また、当財団の職員が同観測隊に参加するのは、第64次に続き、2年連続となります(第64次参加職員:山口真一(南極観測船ふじ学芸員))。

派遣目的

南極地域観測第Ⅹ期6か年計画における一般研究計画(課題番号)AP1003「海氷下における魚類の行動・生態の解明」に参加し、観測活動を行います。
国立極地研究所と当財団との協定に基づいた広報活動の一環として、名古屋港水族館に生きた南極の海の生物を持ち帰り、飼育展示を行うことで、南極海の生態系を広く一般に知ってもらうことを目的とします。
また帰国後は、名古屋港水族館にて南極での経験や採集した生物、撮影した写真・動画などを活用し、講演や展示等を行い、継続的に南極や日本が行う南極観測を紹介する活動を行っていきます。

派遣職員

飼育展示部 飼育展示第一課 課長補佐 松田 乾(まつだ つよし)

派遣期間

令和5年10月28日(土)から令和6年3月20日(水・祝)(予定)までの約5か月間

職務内容 ― 南極地域観測隊での業務

南極観測船「しらせ」船上、昭和基地、及びその周辺地域にて、

・昭和基地周辺の水深100m以浅の海域で、測位型超音波バイオテレメトリーシステム(※)を用いて魚の行動観測
・海流の流れ(流向と流速)、塩分、水温、溶存酸素、クロロフィル(植物プランクトン量)、濁度を観測する機器を用いて海洋環境を計測
・魚を採集して、その胃内容物や生殖腺の確認、耳石の採取
・採集した魚類、及び海産無脊椎動物の「しらせ」船内での飼育、畜養および、寄港地フリーマントルからの発送
(※)超音波発信機を魚類に装着し、遊泳行動や地位情報などを得る装置