©2024 All Rights Reserved. Nagoya Port Foundation

スタッフコラム COLUMN

2022.02.16 カメ

ブタバナガメが産卵しました

こんにちは!

南館3階【オーストラリアの水辺水槽】から久しぶりにブログをお届けします♪

この水槽は、オーストラリアの北西部の川辺を再現した真水の展示水槽です。

カメ類は4種類おり、その中のブタバナガメが先月1月19日に22コ産卵したのでご紹介したいと思います!!

水槽内には主に3つの産卵場があります。

今回は1番大きくて、水中からダイレクトに上陸できる産卵場で産卵がありました。

今回、産卵があった場所は中央の赤く囲った所です。

深さ約25cmの穴を掘って産卵していました。

この日は、朝の見回り時にいつもと産卵場の様子が違っていました。小型のカメではない証拠が残されていたんです!

周辺の植木鉢に降りかかった砂・砂・砂・・・

 

「砂場が踏み荒らされている!どうやら産卵があった痕跡がっっ!」

 

この砂の飛び方を見て私たちは「ブタバナガメ産んだな!」と卵の掘り出し準備を始めます。

砂場周辺に砂が飛び散った範囲は最高2m以上も飛んでいました。

産卵場は毎日、朝と夕方砂慣らしを行いカメが上陸をした足跡や砂の飛び散り具合で産卵の有無をチェックしています。

こちらがブタバナガメの卵です。

平均値が、卵の大きさ40.9mm・重さ41.4gでした。

卵は、ウミガメの柔らかい殻に比べると固くて見た目はまるでゴルフボール(笑)

じつは!国内でのブタバナガメの繁殖は当館が2008年に初めて繁殖に成功しています。私たちは、それ以降のデータや毎日のブタバナガメたちの様子の変化、さらにエコー検査を行って繁殖のタイミングを観察しています。

エコー検査風景

メスのお腹にエコーを当て、殻が出来上がっている卵=(有殻卵)の有無を調べています。

矢印の先の色が濃くはっきりとしているのが有殻卵です。このエコー検査では見える範囲で4つの卵が確認出来ました。

現在は、産卵された卵をふ卵器に収容しています!とってもかわいい豚の鼻がチャーミングな子ガメがふ化してくるのをとても楽しみにしています。