2024.10.09 魚類
「今日はどこからひょっこり?」
南館3階のマングローブ水槽に新たな仲間が増えました。
↑背びれの模様が太陽のわっか(日輪)のようなニチリンダテハゼと
↑ネジのような螺旋状の模様が特徴的なヒレナガネジリンボウと
↑体の斑点模様がまるで夜空に浮かぶ銀河のようなギンガハゼです。
これらのハゼたちはそれぞれ砂の中に掘られた巣穴で暮らしています。
自分で巣を掘って住むなんて器用なハゼたち…と思いきや、巣穴はハゼ自身が堀ったものではありません。
誰が掘ったのでしょう…
……おお?
ヒレナガネジリンボウのいる巣穴からひょっこり顔を出したのは穴を掘るのがとても得意な「ニシキテッポウエビ」です。
ハゼたちはテッポウエビが掘った巣穴に一緒に住んでいたんですね!
…あれ?それってハゼたち、ずるくない?
いえいえ、ハゼたちは単に、テッポウエビが掘った巣穴にぐうたらしながらもぐりこんでいるわけではありません。
テッポウエビは目があまりよくない上に、穴掘りに集中しているので、敵が接近しても気が付かないことがあります。
そんなテッポウエビのためにハゼは「敵が来ないかな」と見張り役をしているんです。(◎_◎)ジーーー
(こんなふうにお互いに助け合いながら生活することを相利共生といいます。)
さて、そんなハゼとテッポウエビたち、それぞれ思い思いの場所に巣を作っています。
巣穴はなが~い通路のように掘られていて、どこがどう繋がっているやら…
巣穴の出口も毎日変わり、昨日の出口が朝には埋まっていて、違う場所から顔を出しているなんてこともしばしば…。時には完全に潜っていて見えないことも。。。
ということで、お客様に探していただけるように、解説を付けてみました(・ω・)
今日はどこにいるのかな?ぜひ、目を凝らして探してみてください(^^)
飼育展示第一課 尾田 愛実