2024年10月2日にバンドウイルカ「ウィニー」の赤ちゃんが誕生してから、間もなく2か月が経とうとしています。
親子共に元気に泳いでいます🐬

さて、水族館にご来館いただいた皆さんはお気づきかもしれませんが、この親子がいるイルカプールに何やら「ついたて」が設置されています。
さらに時々、タイマー音も聞こえてきます、、、
ちょっと気になるこの場所、これはいったい何なのでしょう？

実はこの中で、飼育係が赤ちゃんイルカを観察しているんです！
タイマーがなる毎（1分毎）に赤ちゃんの様子や行動を記録しています。

しかし、行動と一口に言っても、そのレパートリーはたくさん。
例えば、ゆっくり泳いだり、早く泳いだり、止まっていたり、誰かと一緒に遊んでいたり、一人で遊んでいたり、鳴き声を出していたり、ミルクを飲んでいたり、排便をしていたりなど、、、
飼育係は20種類以上もの行動を分類分けしながらせっせと記録用紙に記入しているんです。（行動が活発なときは大変です💦）

こうやって様々な行動を記録していくことで、赤ちゃんの成長の過程や、健康状態の変化をチェックしているんですよ☺
また、ここから様々なデータを解析して、成長シミュレーションや飼育計画などをたて、今後の飼育管理に役立てるだけでなく、今後生まれてくる赤ちゃんたちにも役立てることが出来るのです。

新人飼育係の私は、はじめは記録に集中しすぎて行動を見逃してしまうことが多く慣れるまでに時間がかかりましたが、徐々に観察に慣れ赤ちゃんの行動の変化に気づくことができた時、とても嬉しかったです。

この場所には赤ちゃんの情報も掲示されているので、水族館にお立ち寄りの際は、ぜひご注目ください！

飼育展示第二課　大杉奏人