2024.12.19 魚類
イワシのようで、イワシじゃない
当館初展示の生き物がやってきました!
その名もトウゴロウイワシです
体長が10~15センチ程の小さな魚です。名前に「イワシ」がついていますし、一見イワシの仲間のように見えますが、実は全然違う面白いお魚なのです!
黒潮大水槽にたくさんいるマイワシなどが「ニシン目」であるのに対して、トウゴロウイワシは「トウゴロウイワシ目」。全く違う魚です。
外洋より沿岸に生息しており、イワシの仲間のように鱗が簡単にはがれず頑丈である、などさまざまな違いがあるのです。
じっくり見比べてみると…
左がトウゴロウイワシ、右がマイワシです。
ヒレの形や位置に違いがあるのがわかりますか?
わかりやすいのは胸ビレです。
トウゴロウイワシは体側の上側、マイワシは下側にありますね。
また、この写真ではわかりませんが、背ビレがトウゴロウイワシは2枚、マイワシは1枚になっています。実際に泳いでいるところを見れば、きっと分かると思います!
そんなトウゴロウイワシは南館2階日本の海エリアで展示されています。
マイワシを展示している「黒潮大水槽」とはトンネル水槽を挟んですぐ隣ですので、写真では分からなかった違いをぜひ見比べてみてください!
群れとなって泳ぐ、イワシのようでイワシじゃない不思議な魚。
ぜひ見に来てください!
飼育展示第一課 吉原悠太