2025.05.18 その他
名古屋港水族館と海洋ごみ ~その①~
「名古屋港にも海洋ごみはあるのか」
「名古屋港水族館」は文字通り「名古屋港」にあります。その「名古屋港」、実は日本を代表する貿易港で総取扱貨物量は22年連続日本一です。また「名古屋港」と一言でいっても大変広く、実は陸域面積も日本一を誇り、4市1村(弥富市・飛島村・名古屋市・東海市・知多市)にまたがっています(ほかの自治体にまたがっていますが、名称はあくまでも名古屋港です)。
- 名古屋港の詳しくはまずはこちらを
その名古屋港の全体図はざっとこんな感じです。

名古屋港の概略図を描いたものがこちらです。

(名古屋港管理組合 提供)
そんな広い名古屋港の一番奥まったところ(地図でいうと右上)に水族館はあります。そこは「名古屋港」の歴史の始まりの地でもあるのですが、今は貨物の積み下ろしを行うふ頭としての役割をほかに譲り、「ガーデンふ頭」という名前になり市民の憩いの場として活躍をしています。水族館もあれば、南極観測船ふじも博物館として係留されています。目の前の海では飼育係がクラゲをはじめ生物の採集をしたり、スナメリも観察することができます。

(南極観測船ふじと水族館)

(ちらほらミズクラゲの姿が)
ただ、ひとたび海面に目を転じると、そこには悲しい現実が。ヒトが生活をしている近くの海では、もはや見慣れているといっても過言ではない、プラスチック製品等が漂っています。いわゆる海洋(漂流)ごみです。これはヒトがここで海に捨てたものがすべてではありません。多くはどこからか流れてきているものです。そして、海岸があればおそらく打ち上げられるのでしょうが、岸壁しかない港では、漂い続けることになります。
実は名古屋港はごみを回収する専用の船が日々活躍をしています。

(「清港丸」 (公社)名古屋清港会 提供)
けれども回収作業船が障害物などで入れないところは普段から職員が網ですくって回収をしています。これはこれで果てのない作業です。

このコーナーでは異色な内容となりますが、次回から少しずつ水族館周辺のごみに関すること、簡単に紹介していきたいと思います。
学習交流課 吉井