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スタッフコラム COLUMN

2025.06.16 カメ

「世界ウミガメの日」

みなさん、こんにちは。
ゴールデンウィークが始まる頃から、南館3階ウミガメ回遊水槽も産卵シーズンが始まりました。
今シーズンは、2頭のアカウミガメ(CcW-19・Cc97-11)が産卵を行っています。
あまり知られていませんが、1頭のウミガメがシーズン中に数回産卵をするんですよ。
初めの産卵を確認してから、約2週間おきに産卵をしています。
名古屋港水族館では多いときに1頭のメスが1シーズンに、6回産卵したことがあります。
今シーズン産卵している2頭のアカウミガメはそれぞれ、何回産卵するのでしょうか?
ウミガメの産卵~Part1~ #shorts #名古屋港水族館

興味のある方は、南館3階ウミガメ水槽の砂浜をチェックしてみてくださいね。

そして、今まで産卵した卵は、南館の隣にある「カメ類繁殖研究施設」にある人工ふ化場に埋め戻しています。
ウミガメの産卵~Part2~ #shots

順調にいくと、産卵後約2か月で子ガメが産まれる予定です!!

さて、今日6月16日は何の日か知っていますか??

「世界ウミガメの日」(World sea turtle Day)です。

「世界ウミガメの日」は、幸運を運ぶ「海の守り神」として親しまれ、世界中で愛されているウミガメを大切にする気持ちと、その保護を呼びかけることが目的で2000年にアメリカで制定され、ウミガメ研究の世界的権威、Archie Car(アーチー・カー)博士の誕生日に由来しているそうです。

現在7種に分けられているウミガメの大部分は絶滅危惧種に指定されています。
生息数が減っている主な原因は、生息地や産卵地の減少・混獲や乱獲などがあげられます。
また、卵の時の温度で性別が分かれる温度依存型性決定のため、地球温暖化の影響でメスばかりになってしまう可能性があると言われています。

身近なことで、私たちに何かできることはないでしょうか?!

ウミガメへの関心、興味を持ち、ウミガメを取り巻く環境について考えるきっかけになったら嬉しいです。

飼育展示第一課 松本智美