2025.07.12 魚類
シビレエイを展示しました
日本の海エリアには展示生物が変わる水槽がいくつかあります。
その一つでシビレエイの展示を始めました。
シビレエイといえば電気を発する魚の一つとして有名。
全長40㎝近くまで成長し、デンキウナギ、デンキナマズに続く発電力を持つちょっと危険な魚と思いきや…
展示している個体は全長約10㎝!100円玉と並べてみると…

手のひらよりも小さい何ともかわいいサイズ!
手のひらに乗せてみたい…ゴム手袋なしで。。。
展示している個体たちは今年の1月に駿河湾の採集でやってきました。
シビレエイの飼育は餌を食べるかが大きな関門です。自然界で食べているのはゴカイ類などですが、普段水族館では餌として用意していません。その上、やってきた個体の口の大きさは幅5㎜弱‼餌はかなり小さくないと食べられないですし、上から見ても口がどこにあるのやら。。。餌を口元にもっていくことも難しい。
矢印の先が口。
ヒトが笑っているように見えるこの角度からの視点はエイの人気ポイントですね。
思いつく餌をいろいろ試して、飼育水温を変えて、2か月後。
ようやくオキアミを食べ出しました!
この食べる姿が一生懸命で、虜になってしまった飼育員もちらほら。
面白い発見は、オキアミの中身だけを器用に吸い出しているということ!
シビレエイが食べた後のオキアミ。透き通っている部分の肉のみを吸い出して食べています。
まだ小さいからなのでしょうね。
シビレエイは南館2階日本の海にて展示中です。
普段は砂の中に潜ってのんびりしていますので、是非探してみてください。
大切に大きく育てたいと思います。
飼育展示第1課 伊藤友香