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スタッフコラム COLUMN

2021.10.19 イルカ

ゼロの赤ちゃん、次のステップへ 

2021年10月2日に誕生したバンドウイルカの赤ちゃん(オス)は、生後2週間を過ぎ、お母さん「ゼロ」のおっぱいをしっかり飲んで順調に成長しています。

最近ではお母さんから離れて泳いだり、お母さんと体をこすりあいっこしたりと行動面でも成長しているなぁと実感しています。

 

さて、このゼロ親子ですが、次のステップに入りました。

 

①お客様に慣れる

親子の関係や授乳が安定したため、先週から少しずつお客様のいる環境慣れる準備で、展示制限を少しずつ解除しています。

出産前後の2階(水中)展示は全面的に閉鎖していましたが、水中からお客様が見える部分を少しずつ広げています。数日ごとにゼロ親子の様子を確認しながら少しずつ進め、本日はアクリルを目隠ししていた6枚の壁のうち2枚を試験的に撤去しました。ゼロ親子は落ち着いているので、明日以降お客様に慣れるように過ごしてもらう予定です。

 

また、3階(水上)の観覧制限区域も少しずつ緩和していき、より近くで親子イルカをご覧いただけるようにしています。ゼロも周囲の変化を気にせずに過ごしてくれていますので、私たちも一安心です。

②イルカの仲間に慣れる

赤ちゃん誕生後は、お母さんと赤ちゃんの2頭だけの時間を過ごしていましたが、本日から「アン」(メス)との同居を始めました。

アンは過去に「ユウ」を立派に育てた経産婦で、ゼロとも仲が良かったこともあり同居候補に以前から決まっていましたが、同居させた途端にゼロ親子がどのような行動に出るか不安でした。

ただ、ふたを開けてみると、アンを同じプールに収容したとたん、3頭で仲良く泳ぎ始め、さらに少し時間が経つと、ゼロはアンに赤ちゃんを預けて、のんびりと体を擦ったり、水面で少し休んだりし始めました。アンもさすが!と飼育係を言わせるくらい、赤ちゃんをやさしくサポートしながら一緒に泳いでくれました。赤ちゃんもお母さん以外のイルカと泳ぐのはもちろん初めてですが、特に驚いた様子もなく過ごしています。

今後のゼロ親子は少しずつ水族館で過ごすために環境変化に慣れるステップを踏んでいきます。

皆様もその過程を暖かく見守ってくださいね。