「どうしてこんな所に!?」
名古屋港に沈めている「A-tag」を回収しに行った日のこと・・・
☆「A-tag」とは、水中での音を録音する機械です。
水族館では、月に2回名古屋港の海中へ設置し、スナメリの鳴声を録音しています。
いつも通りA-tagを海から引きあげ、水族館に持ち帰りました。
そして、ロープとA-tagを固定しているテープやインシュロックを外していると、
インシュロックの隙間に、魚が挟まっていました!!Σ(・□・;)
これがA-tagです。
⇩のところに挟まっていました!!
挟まっていた魚がこちら↓↓↓
こんな所に挟まる??どうして?!などと話しながら、
魚を つんっ と指ではじき、水がためてあるシンクの中に落とすと、
スイスイっと泳ぎ始めました!!
なんと生きていたのです。
いつ挟まったかはわかりませんが、海から上げて約15分・・・
すごい生命力です!!
そしてその魚は、自ら排水溝の中に入ってしまいました。
慌ててシンクの栓を抜き、排水溝の出口で網を構えて
見事、魚をキャッチ!!!!
その後魚を紙コップに入れて観察しました。
魚の名前は・・・ウロハゼかな??
ウロハゼという説が有力です。
実はハゼの仲間はとても種類が多いんです。
魚類に詳しい方でも、種類の判別をするのはとっても難しいそうです。
体長2cmほどの幼魚で、とーってもかわいかったです!
しばらくは紙コップの中にいましたが、夕方海に帰ってもらいました。
大きく成長してね!!
名古屋港内では、様々な鳥や魚、冬から初春にはスナメリを観察することができます。
これからスナメリのシーズンが始まるので、
近くで野生のスナメリが見えるかもしれません!
水族館に来た際は、ぜひ海の方まで足を運んでみてくださいね!!
※スナメリ調査は東海大学、京都大学、名古屋ECO動物海洋専門学校との共同で実施しています。
※スナメリ調査は京都大学野生動物研究センターの共同利用・共同研究の助成を受けて実施しています。