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スタッフコラム COLUMN

2023.08.13 シャチ

決して抜いたわけではありません!!

みなさ~ん。夏休みを満喫していますか?

さて、シャチは私たちと同じ哺乳類です。
特徴として、親と同じ形で生まれたり、おっぱいで育ったり、毛がはえていたり・・・
ん!?毛?
実はシャチにも生まれた時、ヒゲが生えていたんですよ。

名古屋港水族館で産まれたリンにはヒゲが左右3本ずつ生えていました。

そのうち生後21日目に右の1本が抜けました。
残りのヒゲがいつ無くなるのか・・・すごく興味がわき、
毎日の日報にヒゲチェック欄が自然とできました。
近くで見えないときは写真を撮ってアップしてチェックし、気づけば
また1本また1本と、どんどん抜けて生後63日目・・・残りのヒゲが
右1本になりました。

そして、毎日観察すること生後79日目。
そんな頃、リンもトレーナーに慣れてきて、スキンシップができるようになってきました。
近くでヒゲを見たかった私は、リンと毎日スキンシップを積極的にとり、近くでヒゲチェックを日課にしていました。
この日もリンの頭をなでてスキンシップをしてヒゲチェックをしていると、
あまりにリンが落ち着いていたので、ヒゲをちょん!!っと触ってみました。
おっ!?私が想像していたよりかたくありませんでした。
そうめんのゆでる前くらいかなっと思っていましたが、どちらかというと、歯ブラシのかたい毛みたいな感じでした。
その後も、リンとスキンシップを楽しみ、頭をよしよしなでて遊んでいると・・・
先輩の飼育員が来たので、「今日もヒゲありました!!」と報告をして
リンをなでた時・・・・
「あっ!!!!!?!!!!!!!」
なんと・・・
ヒゲが抜けたのです( ゚Д゚)
決して抜いたわけではありませんよ!!
リンの顔をなでてたら抜けたんです。
確かに、チョン!!っと触ったけど・・・引っ張ってもないし、ヒゲが抜けて一番びっくりしたのは私です。

抜けたヒゲはいままで見えていた部分より長く、深く埋まっていたことが分かりました。
そして、見えていたところと埋まっていたところの色が違いました。

この貴重なヒゲは大切に保管していました。
時に館内イベントで紹介したこともありますが、あまり知られていないこのヒゲの存在。
10年間も・・・

現在、豊橋市自然史博物館でカイジュウ博2023-海で暮らす仲間たち-
が開催中です。(~9月3日まで)

ここでリンのヒゲが展示されていますので興味のある方はぜひ見に行ってみてくださいね。