スタッフブログ
2020.10.06

ちょっと珍しい生き物が取れました

最近、新しく展示する生物を探して採集に行ったのですが、ちょっと珍しい生物が取れたので紹介したいと思います。

その魚はこちら!!

こちらの魚はアンコウ目カエルアンコウ科のハナオコゼです。

ハナオコゼはアンコウの仲間なのですが、アンコウの仲間には大抵ついている「エスカ」と呼ばれる疑似(ぎじ)餌(え)のような器官がついていないんです。

エスカは、チョウチンアンコウでいうところの提灯(ちょうちん)部分のことです。

こちらはハナオコゼと同じ仲間のカエルアンコウという魚なのですが、頭から出ている赤い丸の部分がエスカです。ハナオコゼにはこれがありません

アンコウの仲間は「エスカを器用に動かして獲物をおびき寄せて食べる」というのがほとんどだというのにどうやってエサを捕まえているのでしょう?

実は、「流れ藻(ながれも)」という海中を漂っている海藻や漂流物に擬態して、獲物となる生き物が流れ藻に隠れに来たところを捕まえているんです!

これが実際に隠れている時の画像です。

どこにいるか分かりますか?

ココです。

見事に擬態していますよね。流れ藻は小さな魚の隠れ家になるため沢山魚が集まってきます。それを待ち伏せしてバクリと食べてしまうんです。

そして、そのエサを食べるときの速度は、すべての魚の中でもトップクラスに早いんだとか・・・

ずんぐりむっくりしたこの見た目からはとても想像できませんよね・・・

ハナオコゼの魅力はこれだけじゃありません!(o・∇・o)

ここからは私の大好きを語らせていただきます!!!!

まずは海藻に擬態しているときの胸びれについてです!

流されないように、まるで手でつかんでいるかのように胸びれで海藻にしっかりつかまっているんです!

その姿がとってもキュートなんです!!

実は、ハナオコゼを含むカエルアンコウの仲間は魚なのに泳ぎが苦手なんです(*>△<)

まさに魚界のドジっ子!あざといですねぇ~ヾ(@>▽<@)ノ

泳ぎが苦手という事で、手足のような胸びれと腹びれを使って海底ををえっちらおっちら這うように移動するのですがその姿もかなりの萌えポイントなんです!!

ぜひ水槽でその様子を観察してみてください!!

そして、泳ぐのが苦手だからこそのちょっと変わった移動方法も身に着けているんです。(・ρ・*)なになにー?

胸びれの付け根に小さな穴が開いているのが分かりますか?

こちらの穴は鰓孔(さいこう)とよばれる他の魚でいう鰓(えら)なのですが、ハナオコゼを含むカエルアンコウの仲間の場合、鰓(えら)としての役割以外にも大事な役割があるんです・・・

実は、吸い込んだ水を鰓孔(さいこう)から噴射して推進力を得ることで、ロケットの様にビューーンとすすむことができるんです!!(*゜0゜)びっくり!

ハナオコゼは可愛いだけじゃなくそんなかっこいい移動手段まで持ったとても面白い生き物なんです!

この記事を通して、少しでもハナオコゼの魅力が伝われば幸いです。

現在、南館2階の季節展コーナーで展示しているのでぜひ会いに来てください!!