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スタッフコラム COLUMN

2020.11.17 ペンギン

ペンギン水槽の♂♂ペアが卵を抱いています

ペンギン水槽内はアデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギンが繁殖期真っ只中で卵を抱いている姿をよく見るようになり、最初のころに比べて巣に近づいた他のペンギンたちにはもちろん、飼育員に対しても威嚇の迫力が上がったように思います(笑)

今回はこのペアを紹介します。

ジェンツーペンギンの55番(巣の上)29番(左)

「他のペンギンのペアと違うの?」、「ただのオスとメスのペアではないの?」と思うかもしれません。
実は、このペアは「オス同士のペア」なんです。
これまでもオス同士のペアはいましたが当然オス同士ですので繁殖には参加していませんでした。
水槽内ではすでにペンギン達が産卵していますが、中には卵の抱き方が上手でなかったり、中には抱卵中に卵を割ってしまったりするペンギンもいます。
そこで他のペアの2個ある卵のうち一つを危険分散のために預けてみる事にしました。
試しに擬卵(偽物の卵)を抱かせて様子を見たところ、2ペアとも上手に卵を抱いてくれているようなので現在このペアには本物の卵を抱いてもらっています。

野生でも同性ペアは確認されていて海外の水族館では同性ペアが子育てをしたという報告もあるようです。もしかしたら今年はこの同性ペアの力を借りて子育てをお願いすることがあるかもしれません。
また進展があればお伝えしていきます(^▽^)/