©2024 All Rights Reserved. Nagoya Port Foundation

スタッフコラム COLUMN

2022.02.01 無脊椎動物

「ミズクラゲ?いえいえ別種です」

寒い寒い!寒い日が続きますねぇ((+_+))
さて、今回はくらげなごりうむ初展示の「寒い」地方に棲むクラゲを紹介します。
こちらのクラゲです!

・・・あれ?これよく見るクラゲじゃん。と思った方~(・ω・)/

そうなんです。皆様おなじみの日本近海に幅広く生息する「ミズクラゲ」によく似ておりますが、別種です。こちらは北海道~東北の太平洋沿岸に生息する「キタミズクラゲ」です(^^)

成長すると傘の縁が褐色に染まることと、放射管(クラゲの傘の内部を走る網目状の管)がミズクラゲよりも更に細かく分岐する特徴を持っています。

このキタミズクラゲは、昨年のスタッフブログで紹介したコブエイレネクラゲ同様、ポリプからクラゲが発生する要因が分からないまま、名古屋港水族館で数年間飼育されていたポリプから生まれました。

クラゲの種類によってポリプからクラゲが発生する刺激は様々ですが、キタミズクラゲのポリプは飼育水温を長期的に低く保つことでクラゲが発生します。

↑昨年の7月に15℃で飼育していたポリプを冷蔵庫(約7℃)に移し、3ヵ月ほど経った10月にエフィラが遊離しました。(※エフィラが大きくなるとフワフワ泳ぐおなじみのクラゲの姿になります。)

↑エフィラを飼育し始め3ヵ月経った頃、傘の縁が褐色に染まるキタミズクラゲの特徴がうっすらと現れました。

これからも成長と共に傘の縁の褐色が濃くなっていくはず!楽しみです(^^♪

 

キタミズクラゲはくらげなごりうむで展示しております。

是非、ミズクラゲとキタミズクラゲ、見比べてみて下さい(^^)