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スタッフコラム COLUMN

2023.07.30 無脊椎動物

見えない危険

好評開催中の特別展「透ケルトンズ」~グラスないきもの、硝子のいきもの~では美しい透明な体を持ちながらも非常に危険ないきものも展示しているので紹介します。

危険ないきものとはこちら、

ハブクラゲです。

毒蛇の「ハブ」が名前の由来にもなっているようにとても強い毒を持ち、死亡事故の例もあるほどです。

沖縄で6~9月に出現し、海水浴場など浅い海にも出現し、透明で見えにくい体をしているので知らないうちに近くにいることもあるため注意が必要です。

飼育する際にも特に注意が必要ですのでハブクラゲの水槽の近くには特別な備えがあります。

それはお酢とゴム手袋です。

ゴム手袋をつけて作業することによって物理的に刺される事を防げます。

お酢はハブクラゲに刺された場合、患部を流すことによって被害の広がりを防ぐ効果があります。

万が一に備えてハブクラゲの水槽近くには常に装備しています。

 

夏休みに入り海水浴をする機会も増えるかと思いますがクラゲに刺された場合は患部に触手が付いていればピンセットなど素手以外の物で取り除き、海水で洗い流したのち病院で診断を受けてください。

お酢で流すのはハブクラゲに対しては有効ですがそれ以外のクラゲでは逆効果の場合もあるので海水で流す程度にしてください。

 

非常に危険なハブクラゲですが水槽越しで見れば危険はありません。透明な体に長い触手を伸ばして優雅に泳ぐ姿は非常に美しいのでぜひ特別展会場でご覧ください。