昭和基地は飛行機でも遠かった
飼育展示第1課松田@南極・昭和基地です。
第65次南極地域観測隊先遣隊として10月26日に成田空港を出発しました。
途中アラブ首長国連邦ドバイを経由して、翌10月27日に南アフリカ共和国ケープタウンに到着。ケープタウンから南極へは東南極ドローニングモードランド航空網(DROMLAN)を利用して向かいます。南極の天候悪化のため飛行機が飛ぶことができず、ケープタウンを出発できたのは4日遅れの11月4日でした。悪天候でスケジュール通りに行かないことは「南極あるある」です。
図:DROMLANでのケープタウンから昭和基地までの経路
ケープタウンからロシアのノボラザレフスカヤ基地近くに整備された滑走路へイリューシン機というジェット機で6時間ほど。到着したら、そこは南極大陸、一面真っ白な雪の世界でした。
写真:ノボラザレフスカヤ滑走路に着陸したイリューシン機
滑走路に併設された居住コンテナに1泊して、11月5日バスラーターボ機(プロペラ機)で昭和基地へ。4時間弱のフライトで昭和基地から少し離れた海氷上に臨時に整備された滑走路(海氷の上の滑走路 – 観測隊ブログ (nipr.ac.jp))に飛行機が着きました。第64次南極地域観測隊越冬隊の皆さんと2羽のアデリーペンギンが出迎えてくれました。日本を出発して10日、飛行機4機を乗り継いでようやく昭和基地に到着しました。
写真:昭和基地近くに整備された滑走路に到着したバスラーターボ機