2024.06.25 ベルーガ
ナナの出産準備
ナナは妊娠15ヶ月目に突入しました。ベルーガの平均的な妊娠期間は14ヶ月なので臨月を迎えている状態です。そのためいつでも出産に対応できるようにいろいろな道具をそろえて準備しています。
![潜水道具や観察機材などが置かれている様子](https://nagoyaaqua.jp/wp/wp-content/uploads/2024/06/240625_column2_1-300x225.jpg)
潜水道具や観察機材などいつ出産が始まってもすぐに使用できるようになっています。
![潜水道具や観察機材などが置かれている様子](https://nagoyaaqua.jp/wp/wp-content/uploads/2024/06/240625_column2_2-300x225.jpg)
あらゆることを想定していろいろな道具をそろえていますが中でも変わったところではこのようなものがあります!いったい何に使うのかわかりますか?
![](https://nagoyaaqua.jp/wp/wp-content/uploads/2024/06/240625_column2_3-300x225.jpg)
これは私たちが着古して潜水業務では使えなくなった柔らかいウェットスーツの端切れを、柄のついた板に巻き付けているものです。姿かたちから当水族館ではこれをカヌーで漕ぐのに使うものにちなんでパドルと呼んでいるものですが・・・。
実はこんなことに使います!
![生まれた赤ちゃんが岩にぶつからないようにガードする訓練](https://nagoyaaqua.jp/wp/wp-content/uploads/2024/06/240625_column2_4-300x234.jpg)
生まれたばかりの子供はまだしっかりと泳ぐことができません。岩を避けながら泳ぐことには少し時間がかかります。母親のナナも子供が岩にぶつからないようにしっかりとガードしてくれるとは思いますが初産なので最初はうまく子供を誘導できないかもしれません。パドルはそんな時に我々が子供を優しく守ってあげるための道具です。
![プールの底に沈んでしまった時の救助訓練の様子](https://nagoyaaqua.jp/wp/wp-content/uploads/2024/06/240625_column2_5-300x207.jpg)
また訓練といえばこんなこともしています。うまく泳げずプールの底に沈んでしまった子供をダイバーが素早く助けに行き、いち早く呼吸をさせるために浮上することも練習しています。
![プールの底に沈んでしまったときの救助訓練の様子](https://nagoyaaqua.jp/wp/wp-content/uploads/2024/06/240625_column2_6-253x300.jpg)
生まれた子供が順調に育つように準備を怠らないようにしています。ナナの出産が無事にいくように皆さまには温かく見守っていただけるとありがたいです。
飼育展示第三課 小串 輝