2024.09.12 魚類
まるで掃除機(ハイギョ)
オーストラリアハイギョ・・・ちょっと地味だけど、レアな生物ですよ!!
オーストラリアハイギョは、柄のある胸ビレや腹ビレなどに先祖の面影をおおく残していて、他の肺魚類と比べて原始的なので、「生きた化石」とも呼ばれています。
今回は、オーストラリアハイギョの餌を紹介します。
名古屋港水族館では、バナナとアミエビを与えています。
バナナとアミエビを細かく切ってミンチにします。
そして、ビタミン剤をまぶして一口サイズにして与えます。
出来上がった餌をオーストラリアハイギョに与えると、食べ方がとっても独特!!
ゆっくり近づいてきて・・・
「スッ!!」っと吸い込んで食べます。まさに掃除機みたいです。
でも、ここだけの話・・・
私はオーストラリアハイギョの餌やりが苦手です。
今まで担当してきた生き物は、餌をあげたらすぐに食べてくれたのに、オーストラリアハイギョは餌をあげても、すぐに反応しないことが多くて、あまりにも時間がかかるからです。
展示水槽で飼育している3匹が食べるのを見守って、気づいたら30分もかかっていることもありました。
すぐそこに餌があるのに、すごーくゆっくり動いて、餌とは違う方を見たり、通り過ぎたり・・・見守りながらいつも、「そこそこ」とか「オイオイ」って言ってしまいます。
それでも、古代から変わらず生き延びているってことは、生き抜く能力が高いんでしょう。
あまり動かないイメージもありますが、朝はわりと活発におよいでいることがあります。
泳ぐとき、器用に動かす胸ビレと腹ビレが、とってもキュートですよ♡
ぜひ、水族館に来た時は、通り過ぎずにチェックしてみてくださいね。
飼育展示第一課 松本智美