2024.10.11 カメ
「起き上がりこぼしとかけて、モックンの背中と解きます!!」
こんにちは。
今日はモックンの様子を紹介します。
モックンとは、甲羅につけた送信機の耐久性を確認するため、試験飼育しているアカウミガメです。
(モックンとは・・・8/13掲載のスタッフコラム)
最近のモックンは、飼育員が水槽をのぞくと勢いよく寄って来てくれます!!
さて、今日はモックンの背中の赤いところにスポットをあてて、紹介したいと思います。
9月2日にカメ類繁殖研究施設が補修工事の為、閉鎖してから、モックンの甲羅を磨かず、自然の状態でどのくらい苔が生えるのか?!様子を見てみました。
すると・・・
だいぶ苔が生えてきました。
しかし、赤いペイントのところには、まったく苔が生えていませんね!!
実は、この赤い塗料は、船底塗料なんです。
船底塗料とは、名前の通り船の底に塗り、フジツボなどの付着生物が付きにくくするためのものです。付着生物が付くと、船のスピードが落ちたり、燃費が悪くなったりするそうです。
船底塗料のおかげで、送信機を付着生物から守ることができています。
海に放流したモックンの仲間のアカウミガメたちも、きっとモックンのように赤い塗料のところには付着生物や苔が生えていないと思われます。
赤いペイントはしっかりと、効果を発揮してくれていますね!!
ととのいました!!
「起き上がりこぼしとかけて、モックンの背中と解きます!!」
その心は、どちらも転けない(苔ない)でしょう。
飼育展示第一課 松本 智美