2024.12.28 カメ
レア化石
南館のウミガメ回遊水槽の近くで、出会えるレア化石(レプリカ)を紹介します。
そのレア化石は、大きなカメ・・・「アルケロン」です!!
世界最大のウミガメで、およそ1億3500万年から7000万年前の白亜紀に、現在の北アメリカのサウスダコタ州に住んでいたと言われています。
さて、そんな「アルケロン」の化石は、いろんな角度から観察するのがオススメです!!
まずは、真下から観察してみましょう。
とても大きく、現在のウミガメ(アカウミガメ)と並べ見ると・・・
こんなにも差があります。
アルケロンが大きかった事が分かります。
また、ウミガメ特有のお腹のギザギザした骨(胸骨板)がよく見えます。
続いては、化石を横から見てみましょう。
背骨と甲羅の内側がよく見えます。
ちなみに、カメの甲羅は人間の骨でいうと・・・肋骨(あばら骨)なんですよ!!
さらに、3階からは、甲羅の上部分と、尻尾の骨も観察できます。
アルケロンの甲羅は独特で、肋骨が骨質の板ではなく、革状の皮膚や角質の板で覆われていて、軽量化されていたと言われています。そのため、上から骨を見ると隙間があるのがよくわかります。
また、巨大な尾の骨も特徴的です。
いろいろな角度から観察できるので、ぜひ現在のウミガメとの違いも見つけてみてくださいね。レア化石を見落とさないようにチェックしてみてください!!
飼育展示第一課 松本智美