2025.01.05 イルカ
Let’s do it yourself
皆さん“DIY”してますか??
自分たちで棚や小物を作ったり、壁紙を貼り替えたりと最近流行りのDIY🔨
ちょっとここに棚が欲しいなとか、この道具がもっとこうなれば使いやすいのに…なんて思ったときに、自分たちの使い勝手いいようにするにはやはりDIYですよね。
実は水族館でも沢山のものが飼育係たちによってDIYされているんです!
ではここで1つクイズです
この写真の中で飼育係によってDIYされたものはいくつあるでしょうか??
正解は…3つ!
どうでしょう?思っていたより沢山あった!!という方も多いのでは無いでしょうか?🤔
水族館用に使いたいものは基本的にホームセンターには売っていません。
ですので、飼育係は知恵と工夫と情熱でいろいろなものを作っています!
①ロープ
こちらは飼育係の必需品、ロープです。飼育で使うものをつなぎ合わせたり、おもちゃを作ったりと、様々な用途でいろいろな長さのロープが必要となってきます。
このロープは一本続きのとても長い状態から使用する長さに合わせてカットし、ロープがほつれてこないように先端をガスバーナーとヘラを使って焼いて整えていきます!
ポイントはイルカ達が触っても怪我をしないように焼いた先を滑らかにすることです。
一見簡単な作業に思われるかもしれませんが、とても繊細な作業で、私も最近ようやく切れに作れるようになってきました💦
ガスバーナーで焼く様子
へらで整える様子
②ターゲット
こちらは皆さんもパフォーマンスで見たことがあるジャンプやスピンなど、様々な種目を作るときに使うダーゲットを作る作業です。
ターゲットにテープを巻く様子
長い竹の棒に手のひらサイズの浮きを取り付け、取れないように綺麗にビニールテープを巻いていきます。
日光や海水で劣化してしまいテープが剥がれてきてしまうことがあるため定期的に張り替えて更新していきます。
いつ更新したか一目でわかるように日付が書いて管理しています。
③スクリーン
プールとプールを仕切るスクリーンを作る作業です。
頑丈なパイプを組み合わせて枠を作り、緑色のネットを丈夫な紐を使って縫い付けていきます。ここで使う紐も先端をほつれないように焼いて使います。
ポイントはペンチ等の工具を駆使し、テコの原理を使ってしっかりロープを締めていくことです。
ゆるいとすぐに取れてしまったり、ネットがうまくはれなかったり…
飼育係たちのパワーとテクニックが必要になってくる作業です💪
さて、いくつか紹介してきましたが、このほかにも紹介しきれていない飼育係たちの愛が詰まった手作りグッズが水族館にはまだまだ沢山あります。
“飼育係の仕事”ときくと、生き物の体調管理や餌の準備、トレーニング等をイメージしがちですが、そういった仕事に必要なものを作ることも実は飼育係達の仕事なのです!
ぜひ水族館に来た際はそんな手作りグッズも探してみてくださいね😊
飼育展示第二課 森本 真由