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スタッフコラム COLUMN

2025.02.14 その他その他

「深海採集!いざ出船!」

1月の中頃、深海生物を採集するべく底曳き網漁船に同乗させて頂きました。
今回採集を行った場所は…静岡県、駿河湾!
2トントラックに活魚タンクを積み、約3時間半かけて移動します。

※雪が積もった富士山を初めて見てはしゃいだ私がウッキウキで撮った写真です🗻

前日は出航する港の近くで一泊します。
「寝不足は船酔いするからしっかり寝て!」と経験者の方々にアドバイスを頂いたため、前日の夜はしっかり寝るぞ…!!! と考えていたのですが…
…どんな深海生物に会えるかな。初めての底曳き網漁船、ワクワク…
…すっかり夜が更け…あ。2時間しか寝てない…(;・∀・)
ええい!漁師さんの朝は早い!気力で船酔いを吹き飛ばします!
いざ出発!
時間は午前5時半。真冬の海。日が昇る前に出港です。

↑漁船の船長室からの写真。中央には底曳き網を引き揚げる際、ロープを巻き取るためのウインチが写っています。

日が昇った頃、1回目の網が海底に降ろされ、1時間弱で引き上げられます。

網にかかった生物が船の上へ!選別作業へと移ります。
図鑑でしか見たことがない生き物がたくさん揚がってワクワクです( ‘ω’)!

ここで、残念ながら展示はできませんが、出会えた生き物の一部をご紹介します🐡

↑ザ!深海魚!エソの仲間や

↑こ…これはダイオウイカの子!?と船上ではしゃぎましたが、水族館に戻り調べると、触腕部分に鉤(かぎ)を持つ「カギイカ」であることが判明…ちょっと残念!でも初めて見ました( ゚Д゚)

↑七つの鰓穴が特徴的な深海のサメ、エドアブラザメも。

そして一番目玉な生き物はこちら!!!

こ…これは!チョウチンアンコウ!!!これぞ図鑑でしか見られない生き物です!

もちろん展示する深海生物も、魚類、甲殻類、ナマコやヒトデの仲間など、たくさん集まりました。

これらの生物は形状やサイズに応じた容器に収容し、トラックの活魚タンクへ。4時間かけて水族館へと運びました🚚

船に揺られた時間およそ8時間半!見たこともない生き物たちに夢中で船酔いもせずあっという間でした(゚Д゚;)
今回の深海採集でやってきた生物たちは「駿河湾からやってきました!」の掲示とともに深海ギャラリーにて展示しております。
ぜひ会いに来てください!

飼育展示第一課 尾田 愛実