2025.03.16 カメ
Detective
南館3階オーストラリアの水辺の水槽の中には植栽が茂っているためお客様からは見えない秘密の場所があります。
それは大きさ2.4m×1.6mくらいの砂地です。

この砂地はここで暮らすカメたちの産卵場所になっているためカメたちにとって、
とても大切な場所なんです。
この砂地にカメの足跡がある時は、どのカメかが上陸して歩いた証!!
そんな時、私たち飼育係は探偵になります。
先日、砂地にカメの足跡がありました。
みなさんも一緒に考えてみてください。

どのカメが歩いたのでしょうか??
こちらの水槽で、飼育しているカメが4種類います。
① ブタバナガメ
② ニシキマゲクビガメ
③ チリメンナガクビガメ
④ マコードナガクビガメ
さて、誰の足跡でしょう?
まずは、この4種類の中でサイズが一番大きいのはブタバナガメです。
ブタバナガメが砂地を歩くと・・・こんな足跡が残ります。
(ブタバナガメは産卵シーズン以外、陸に上がりません)

今回の足跡とは違いますね。
ここからはあるものを使って足跡の主を探します。
それはコチラ!!

監視カメラです📷24時間録画して、夜間の様子も記録しています。
モニターで確認すると・・・夜になると、ごそごそ上陸してきました。

今回の足跡はマコードナガクビガメでした!!
(夜間の暗いときでも個体識別できるように、メスの個体は甲羅にマークしています。)
こんなふうに足跡を発見した時は、誰がいつ上陸したのか、産卵はあったのか確認しているというわけなんですよ。
さぁ~探偵気分、味わえましたか?
飼育係は観察能力も大切なんですよ。
オーストラリアの水辺に来た際は、カメたちを見て、どんな足跡がつくのか・・・
想像してみてください。
飼育展示第1課 松本智美