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スタッフコラム COLUMN

2025.08.30 ペンギン

エンペラーペンギンの卵について

 

以前のコラムでご紹介していましたとおりエンペラーペンギンが繁殖シーズンを迎えていました。今回は飼育密度を減らすことでエンペラーペンギンたちが交尾行動に集中しやすい環境を用意した「スカスカ作戦」を実行していました。

 

今年の結果ですが、6月中旬頃にエンペラーペンギン8番(♂)と1番(♀)ペアで産卵が確認されました。

卵については飼育係が回収してバックヤードにあるふ卵器と呼ばれる温度や湿度などを適切に管理してくれる機械にいれて温めながら経過を見守ってきました。

 

卵が有精卵か無精卵かを調べる検卵を行ってもはっきりとは分からない状態でしたが、先日ふ化予定日から1週間以上経過したため卵の中を確認することにしました。

胚らしきものは見当たらずどうやら無精卵だったようです。

 

スカスカ作戦実行するも上手くいかずこのような結果となり非常に残念です。

エンペラーペンギン繁殖成功に向けた試行錯誤は今後も続いていきます。

最後に、スカスカ作戦に協力していただきバックヤードへ引っ越していたペンギンたちですが、全羽ペンギン水槽に戻って元気に暮らしています。

飼育展示第一課 ペンギン担当