特別展の見どころ~「ふじ」の最大傾斜記録は45°!~
現在、名古屋港水族館・南極観測船ふじ・名古屋港ポートビルの3施設で特別展「南極観測隊と南極観測船」を開催しています。
前回のコラムでは富士昭男・和江についてご紹介しました。
そして今回は富士昭男・和江が展示されている水族館会場から別の展示をご紹介したいと思います。それがこちら。

ひと際目立つこの展示は現役時代の「ふじ」が記録した最大傾斜45°の傾きを再現したものです(場所は食堂をイメージ)。
南極観測船は構造上揺れやすいのが特徴で学びながらこの傾斜を肌で感じ取ってほしい!と思い実現した展示です。
この展示、初めの企画段階では実際にお客様にも体験できるような内容で考えていました。

しかし、冷静に考えると45°ってやばいよね・・・スキーとかだったら崖のような気分だよね・・・転んでケガ人続出しちゃうかな・・・うん、無理だ・・・
いや、まだ諦めない!歩いたら危ないから滑り台にしてみたらいいのでは!?
調べてみたところ、とある地方自治体の基準では「滑降部の傾斜角度は、基本的に水平に対して 45°以下とし、滑降部全体を平均しても 35°以下とする」との記載が。
うん、無理だ・・・安全第一!
というわけで見るだけスタイルの展示になりました。
ちなみに展示に使っているイスは実際に「ふじ」で現役時代に使われていたものです!!
見るだけではありますが是非、この「45°」から南極を感じ取っていただけますと幸いです!
飼育展示第一課 特別展担当