2021.12.08 無脊椎動物
板を使った生き物採集④ 〜応用編 プラスチック:フジツボマンションを作ろう!〜
今まではくっつく生き物(付着生物)を平らな板を使ってゲットしてきましたが、もっと立体的なものにくっつかせることはできないかな?
と、いうことで今回チャレンジするのはコチラ!
冷たくて甘いコーヒーフラッペの容器!!
「形もいいし強度もいけそう!!」と、おいしく飲んだ後、捨てずに水族館に持ってきました。
この容器、表面はツルツルなプラスチックでできていて、フタをはめる部分は溝になっていたりと複雑な形をしています。
(※緑色のところはロゴマークを隠すため、ビニールテープを貼ってあります。)
はたして、どんな感じで生き物がくっついていくのでしょうか?
沈めてから1週間後。水中カメラで見てみると、全体的に茶色い藻が薄く付いていてモヤモヤっとしています。
3週間後。海から上げてみると、透明だった容器が一面茶色の藻で覆われています。そして、溝やストローの隙間に、小さな二枚貝がみっちりくっついています。ゴカイやヨコエビもいましたよ。
1か月後。二枚貝は大きくなっていて、容器の側面には小さなフジツボもいます。
ロゴマークを隠したビニールテープの部分、ここだけ綺麗ですね。。。フジツボがくっついていただろう跡があるので、ビニールテープの上は取れやすいのかな?
フジツボがくっついては剝がれて、また新しいのがくっついて…を繰り返しているようです。
その後、二枚貝よりもフジツボの勢力が増して、重なるようにくっついているところも。
フタのドーム型もそのままにフジツボマンションが出来上がりました!!
このような付着生物たちは、どんな素材や形が好みなのでしょうか。
さらにいろんな物で試してみます。乞うご期待!