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スタッフコラム COLUMN

2026.03.20 無脊椎動物

「今年も行ってきました!駿河湾深海生物採集」

昨年のスタッフコラム(「深海採集!いざ出船!」)から約1年。今年も静岡県駿河湾へ深海生物の採集に行ってきました。

昨年はワクワクして前夜は熟睡できなかった私。今年こそはしっかり眠ろうと思ったのですが…結局今年もあまり眠れませんでした(=▽=)

そして迎えた採集当日。船長によると、今シーズンは天候が荒れる日が多く、出航できる日がかなり限られていたそうで、今回の出航が5回目とのこと。そんな中、この日は驚くほど穏やかな海でした。

去年は雲が掛かっていて船の上からでは全貌が見えなかった富士山がくっきり!

朝5時半に出航し、夜明けとともに1回目の網を引き揚げます。この日は合計3回網を曳き、計7時間の乗船となりました🚢

水揚げされた生物の中から展示に適した生体を選び、サービスエリアで状態や水温を確認しながら、3時間かけてトラックで名古屋港水族館へ慎重に運びます🚚

こうして名古屋港水族館へとやってきた生物を一部紹介します。


甘エビ(ホッコクアカエビ)などと同じタラバエビ科に属する「ミノエビ」
昨年も採集し、水族館へやってきたのですが、残念ながら展示には至りませんでした。今年はリベンジを果たし、深海ギャラリーにてデビューしました!

大きなクリクリおめめが特徴の「ツノモチダコ」
水深200~600mほどの深海に生息するタコです。眼の上あたりにある角のような突起が名前の由来です。網に入ったたくさんの生物の中から漁師の方に素早く見つけて頂きました。こちらも深海ギャラリーにてデビュー。当館初展示です🐙

水深300m付近に生息する、全長40cmほどの小型のサメ「ツマリツノザメ」
澄んだ透き通った眼が特徴的で、ほかのツノザメの仲間と比べると、目から吻端までの距離が短い(詰まっている)ことから、「ツマリ(詰まり)ツノザメ」と名付けられたそうです。

さて、水族館まで持ち帰ることができたものの、残念ながら展示には至らなかった生物もいます。


「メンダコ」


生きたまま揚がることは珍しい「ホテイエソ」

深海生物の採集や搬送、そして飼育方法の確立は、以前からの大きな課題です。今後も技術の向上に努め、多くの深海生物を皆様にご紹介できるよう取り組んでいきます。

今回紹介した生物のほかにも、すでに深海ギャラリーで展示しているものもいます。ぜひ探してみてください(^^)

飼育展示第一課 尾田 愛実