©2024 All Rights Reserved. Nagoya Port Foundation
スタッフコラム
スタッフコラム

スタッフコラム COLUMN

2026.08.09 ベルーガ

ナナの赤ちゃん誕生と人工哺育

8月4日5時6分、ベルーガのナナが雄の赤ちゃんを産みました!!

名古屋港水族館でのベルーガ出産成功は、ミライ(雄)が産まれた2012年以来の14年ぶりとなりました。本当に感慨深いです・・・

ナナ、おめでとう!

 

ベルーガは、生まれてすぐ授乳できるようになる必要があります。個体の大きさや経験などにより違いはありますが、24時間~36時間以内に飲んだ方がいいと言われています。

ナナは授乳が初めてで、体勢を取ったり赤ちゃんとタイミングを合わせることがうまくできず、赤ちゃんは母乳を飲めていない時間が続きました。8月5日(出産翌日)の夕方、脱水予防の補液と血液検査を行い赤ちゃんの体調を確認しました。

母乳を飲めていないナナの赤ちゃんは血糖値の低下など栄養的な異常が確認されました。授乳行動がうまくできていない親子の状況と血液検査の結果を踏まえて、人工哺育をするために赤ちゃんをナナと離して医療用プールで飼育することにしました。

移動の時に計測を行った所、体長146㎝、体重57.2㎏(出産翌日)と雄個体としては少し小さめということもわかりました。

 

8月5日の夜から鯨類の飼育員全員と獣医師で協力して人工哺育を始めました。

 

24時間体制でのスタッフによる介護や観察により赤ちゃんの状態は改善し、現在は元気になっています。

 

 

人工哺乳は始まったばかりでミルクの濃度もまだまだ薄い段階です。人工ミルクをだんだんと濃くしていく時には便秘などを起こす可能性があり注意して観察する必要があります。

また、赤ちゃんは初乳(免疫物質が豊富で赤ちゃんの感染症予防に役立つ)を飲めていません。8月7日(出産後3日目)ナナから母乳を採取して少し与えることができましたが、乳首を吸われていないからかすぐ採取することができなくなりました。

これからもナナの赤ちゃんのためにスタッフ一丸となって人工哺育や状態の観察を継続します。皆さんもナナの赤ちゃんへの応援、宜しくお願い致します。

飼育展示第三課 阿久根