南館
深海ギャラリー【トラザメ】
学名 | Scyliorhinus torazame |
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英名 | Cloudy catshark |
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卵の中の様子も観察しよう!
北海道以南の日本各地から東シナ海に分布する底生性のサメです。小型のサメで全長は50㎝程まで成長します。性格はおとなしく、飼育環境への適応力が高いため、多くの水族館で飼育されています。
トラザメは卵を産んで繁殖します。卵は長さ4㎝ほどの四角い袋状で、両端につる状の付着糸があり、これを海藻や岩に巻きつけることで卵を固定します。卵の殻は透明です。胚(サメの赤ちゃん)は卵の中で徐々に成長し、約10か月で小さいトラザメが誕生します。
名古屋港水族館では生きたトラザメの卵を展示しています。足を止めて覗いていただくと、卵の中で成長する胚の様子がご覧いただけます。小さいうちは元気に動きますが、ふ化直前の胚は窮屈そうに殻の中に納まっています。ぜひ、じっくり観察してみてください。
※ご来館時に展示していない場合もあります