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スタッフコラム COLUMN

2021.05.09 無脊椎動物

名古屋港で見たイサザアミの仲間の大群

早速ですが「アミ」というエビに近い仲間の生き物を見たことがありますか?名前の似ている「オキアミ」の仲間にも近い、約1cmほどの小さな生き物です。

メスには保育のう(写真:矢印)と呼ばれるものがあり、卵がふ化するまでこの中で抱えているのも特徴です。このイサザアミの仲間は魚などのエサとなり、海の生き物たちを支えるとても重要な存在です。また、佃煮などで食用にされている他に、水族館では生きたエサしか食べないタツノオトシゴや子供のイカなどに与える貴重な活餌としても利用されています。

 

さて、今年は珍しくガーデンふ頭でこのイサザアミの仲間を度々採集することができました。そしてある春らしい穏やかな天気の日でした。クラゲ採集をしていた飼育スタッフから今日もイサザアミの仲間の大群がいると報告があり、昼休みにちょっと覗いてみました。すると今年最大の群れに遭遇しました!!

 

 

動画はこちらをご覧ください。

この日はコノシロの群れがイサザアミの仲間を盛んに捕食している様子まで見ることができました。釣りをしたときに似たような光景を見た方もいるのでないでしょうか。釣りの撒きエサはまさしくこの状態を作って釣りの仕掛けに魚が食いつきやすいようにしているのですね。

 

イサザアミの仲間は現在南館2階エントランス付近の季節展示コーナーで「名古屋港にも春到来 飼育員が見つけた ガーデンふ頭の生き物 Part 2」で展示中です(展示は終了しました)。小さな子どもの「アミ」も生まれています。是非ご覧ください。