©2024 All Rights Reserved. Nagoya Port Foundation

スタッフコラム COLUMN

2021.07.10 魚類

レストラン「アリバダ」カラフル熱帯魚ぞくぞく

みなさんは名古屋港水族館の南館2階にレストランと3階に軽食コーナーがあるのはご存じですか?

はじめに言っておきます。
もし、ご存じない方には誤解を与えてしまうタイトルです!!
すみません(笑)
さっそく誤解を解いていきますね!

南館2階 レストラン「アリバダ」には、横幅約8mの大水槽があります!
洋食から和食にドリンク類、さらに水族館ならではのメニューなどなど優雅に泳ぐ熱帯魚をゆっくり眺めながらお食事を楽しむことができます♪

あっ!決して水槽内の熱帯魚が料理されている訳ではございませんっっ!!(笑)
誤解は解消されましたか?

水族館全体の展示水槽は各エリアで‘‘日本の海’’や‘‘赤道の海’’などに分かれていて、その地域に生息している生物を展示しています。
ですが、このレストラン水槽は真水で世界中の湖や河に生息しているシクリッドやプレコの仲間などたくさんの色鮮やかな熱帯魚を見ることができます。
私たち飼育員は、飼育中の生き物に毎日エサを与えて水槽の掃除をしているだけではありませんよ!
熱帯魚たちも成長すれば卵を産むようになりますよね?
種類によっては、そのまま見守るだけでも小さな赤ちゃんが育つ場合がありますが、中にはせっかく産まれても水槽内では自然に数が増えにくい種類もいます。
そこで、飼育員たちが潜って「口の中で子育てをしている魚」を取り上げて大切に数を増やしていくという作業もしています!

 

子育てをする魚「ゴールデンゼブラシクリッド」

アフリカ東南部のマラウィ湖に分布しており、水色とネイビーのストラップがきれいです。
オスが口の中に卵を入れて赤ちゃんをある程度の大きさまで育てます。その間はエサを食べません!!


子育てをする魚「レッドゼブラシクリッド」

ゴールデンゼブラシクリッドの品種改良された種類です。
オレンジ色がとてもきれいですね♪この写真の個体は、まさに子育て真っ只中です!
詳しい子育ての内容などは、こちらのブログ記事をご覧ください!

口の中いっぱいに赤ちゃんを入れているオスを取り上げて別の水槽に移して、赤ちゃんを口から出すのを待ちます。

吐き出された赤ちゃん(約1cm)たちは、体の成長段階に合わせて少しずつ大きな水槽に移動させていきます。

約2~2.5cmの大きさになると、お客様に見える大きな水槽の中に作った透明の水槽で飼育します。

約4~5cmの大きさに成長した頃に、親たちと同じ大きな水槽に出します。

出来るだけ大きな個体を選別しています。金魚すくいの練習になりそう!(笑)
これからがんばっていくんだよ~!

水槽内に放された子供たちが群れを作っています。(↓写真中央)

展示生物をあらたに搬入することもありますが繁殖にも力を入れているんです!今回選別した子供たちも広い水槽で仲間たちと優雅に暮らしています。

水族館に遊びに来た際は、ぜひ可愛らしい熱帯魚たちを眺めながらコーヒー1杯でも南館2階のレストラン「アリバダ」でちょっと一息休憩してみてはいかがでしょうか?