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スタッフコラム COLUMN

2023.08.01 その他その他

羅臼に行ってきました!〜その6〜

こんにちは!
〜その1〜
〜その2〜
〜その3〜
~その4~
~その5~
に引き続き
シャチ担当の宮嶋です。

このシリーズ?のブログはシャチの担当であるわたしが
北海道の知床、羅臼に行ってきた!という
いつもの飼育員ブログとは違ったテイストでお送りします。

楽しい時間は目まぐるしく過ぎ去り、滞在5日目
ついに乗船最終日となってしまいました。

天気は晴れ、気持ちのいい日差しの晴れです。
今日で最後か、と思うと、ここ数日間見てきた景色のひとつひとつが
より貴重なものに思え
何を見ても少しジーンとしてしまいました。

オジロワシのモニュメントのある“おじろばし”
オジロワシは国の天然記念物です。

観光船乗り場のすぐ横で漁師さんが作業をされています。
水族館で嗅ぎなれた(?)魚の香りが漂っていました。

そんな景色を横目に最終日も無事に船は出港。
昨日のあのシャチに会えるかな…
密かな希望を胸に秘め、双眼鏡を覗きます。

しかし、走っても走っても
シャチの気配はなく、気づけばお昼になり

今日で最終日だけど、シャチは居ないのかなぁ
という雰囲気が流れはじめたころ、

居ました!遠い遠い、遠い先にシャチが!

それはそれは遠い先に居て
目に見えない“日露中間線”を越えてしまわないための最大限行けるところまで行っても
双眼鏡で覗いてやっと観察できるほどの距離でした。
しばらく目を凝らして観察していると
今日の群れもどこか明確に移動しようとしているわけではなく
まったりと過ごしているようでした。

もしかしたらこちら側に泳いでくるかもしれない、と
中間線の近くで船は方向だけを変えながら
彼らが動き出すのをじっと待っていました。

しかし、待てど暮らせど、まったりモードの彼ら。
ときどき三角形ではない物体が見え隠れするのが見えました。

なんとも言えないもどかしさを感じながら
船の縁に寄りかかっていると、一羽一羽とカモメが集まってきました。

とても近くでプカプカと漂うたくさんのカモメ。

フルマカモメという種類なのだそうです。

フルマカモメを観察していると
それよりふた回りほど小さい、違う種類の鳥が。
あれ?フルマカモメの子どもなのかな?と
じっくり見てみると違う種類のようで
ハシボソミズナギドリと教えていただきました。

ハシボソミズナギドリ

フルマカモメと比べてくちばしが細く小柄です!

そんな鳥たちを夢中になって眺めていると
「あ~もう(シャチは)国後島の奥に消えて行っちゃったねぇ」と
エンジンがかかる音。
船はゆっくりと動き出し、その場を後にしました。

ここで〜その6〜は終了です。
国後島の奥に消えていったシャチたち、
あのもどかしい時間も今となってはいい思い出です。

さて、いよいよ次が〜最終回〜です。
良ければお付き合いいただけると嬉しいです。

〈おまけ〉
この日とは別の日ですが、シャチが現れるのを待つ間に
アホウドリを見ることができました!
羅臼の海ではシャチよりも出会う機会は少ないそうです。

さすがアホウドリ!大きくて存在感があります。
翼を広げて滑空する姿がカッコいい…!
他に写りこむものがなく、大きさが伝わらないのが残念です。

(あぁ、ピンぼけしてる…!)

薄いピンク色のくちばしがとても愛らしかったです♡