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スタッフコラム COLUMN

2023.08.09 イルカ

この夏見つけてみよう!あなたの推しイルカ☆ ~第13回~ ウィニー(Winny)

浅井トレーナーからバトンを引き継いで今回は私が「ウィニー」をご紹介します。(YouTube:イルカ紹介2023

みなさんウィニーといえばどんなイメージがありますか?
ハッピーのお母さん?優しそう?
ふむふむ。

実はウィニーは私の中では今と昔でイメージが変わったイルカなんです。
何が違うのかをご説明するために、10年前の8月のパフォーマンスの様子をみてみましょう。

10年前の、私~?

@@@ここから2013年の8月の私が書いていると思って読んでください@@@

「ウィニーが離れていかないように気を付けてね」
パフォーマンスが始まる前と終わった後に繰り返し先輩トレーナーに言われるセリフです。
新米イルカトレーナーの私は、この夏、パフォーマンス中にウィニーを任されることになりました。

ウィニーは他のイルカと違った雰囲気をまとっていて、メインプールでは他のイルカと泳いでいるところをあまり見かけない、一頭でいることが多いイルカです。

しかし、いざパフォーマンスが始まると今度は大きな目をギョロギョロと動かし、周囲の様子を窺います。そして、気になったことがあるとフラフラ~っと私の前から泳ぎ去って行ってしまうのです。

そうなるともう大変。ウィニーはイルカ同士の力関係では強い部類であるため、ウィニーに側へ来られた他のイルカたちはその場から逃げてしまいます。時にはそれが原因でパフォーマンスの進行が止まってしまうことも…。

これはひとえに私の力不足…。どうしたらウィニーに興味をもってもらえるか、先輩からの注意を受けずに済むのかを毎日毎日いろいろと考えています…。

パフォーマンスでジャンプするウィニー。ジャンプすると口が開くクセがありました。

@@@時を戻しましょう@@@

いかがでしたか?今のイメージと違いませんか?当時のウィニーは他のイルカも近寄りがたいオーラを出していたイルカだったんです。

そんなウィニーが2017年9月23日(※)にハッピーを出産しました。

ウィニーと生まれたばかりのハッピー

先にお話ししたように、ウィニーは一頭でいることが多いイルカだったので子育ては上手くできるだろうか?と少し心配していましたが、そんな不安は杞憂でした。

ハッピーが壁にぶつからないように自分が壁側になるよう泳ぎ方を調節したり、授乳がしやすいように泳ぐスピードや角度を調整してあげたりと、とても熱心に子育てをしてくれました。ハッピーは生まれつき背骨が曲がっており、泳ぎがぎこちないことがありましたが、ウィニーはそれをうまくリードして5年間ハッピーを元気に育て上げてくれました。

そんな、かつての他を寄せ付けないような雰囲気と、優しい母親のイメージのギャップを見せてくれたところが推しポイントです。

ただ、このところウィニーは昔のように一頭でいて、ハッピーは他のイルカといる時間が多くなってきたように思います。ウィニーはハッピーを一人前のイルカだと認め、距離をとるようになったのでしょうか?子離れ、親離れの時期が来たのかもしれません。

さて、私はこの10年でトレーナーとして成長することができたのでしょうか?今日もウィニーへ問いかけながら、トレーニングにいそしんでいます。

現在のウィニー。子育てのため、パフォーマンスにはしばらく出ていませんが、10年前と同様ジャンプすると口を開けるクセは健在です。この特徴的なジャンプもまた、ウィニーの推しポイントですね。

さ~て次回のリレーブログは、
ウィニーの娘、「ハッピー」について森トレーナーが紹介してくれます。

お楽しみに!

 

※公開時、8月21日と誤った日付けとなっておりました。ハッピーの誕生日は2017年9月23日が正しいものとなります。