2021年10月2日午後0時46分、バンドウイルカの「ゼロ」がオスの赤ちゃんを出産しました！
ゼロ、よく頑張ったね！
そして、赤ちゃん、こんにちは！

9月30日、ゼロは体温が低下しはじめ、出産兆候が表れました。
ゼロは今回が3例目の出産。
過去の出産データから、出産予定は10月1日前後を予定していたので、飼育係もいよいよその時が来たと緊張感が走りました。

いつ赤ちゃんが生まれても対応できるよう、飼育係は交代しながら24時間体制で観察を行いました。
そして、10月2日の朝、ゼロは朝から餌を食べず、水面で体を休めたり、身体を反らしたり曲げる行動が増えてきました。

12時13分、破水が確認され飼育係は出産対応に入りました。
12時30分から予定していたイルカパフォーマンスをも急遽中止し、飼育係は急いで出産プール周辺に集合しました。
ゼロは過去の出産が2例とも、破水から出産までが他の個体に比べてかなり早かったのですが、今回も同様に赤ちゃんの尾びれがすぐに娩出し、出産までは約30分とあっという間でした。
(通常はイルカの赤ちゃんは尾びれ側から生まれてきます)

イルカパフォーマンスが中止になった後、ゼロの出産プールを見に来たお客様たちに囲まれながら、赤ちゃんの誕生をみんなで見守ることが出来ました。
開館中の出産は今回で3例目でしたが、こんなに大勢で赤ちゃんの誕生の瞬間をお祝いできたのは初めて！

赤ちゃんが一生懸命に呼吸する姿が見えると、私も感動して泣きそうでした。
ゼロも赤ちゃんの泳ぎを完ぺきにサポートして、さらに感動。

頭を持ち上げて呼吸する赤ちゃん

寄り添いながら泳ぐゼロ親子

赤ちゃん、どうか、無事に育ってね！
そして、ゼロ、お疲れさまでした！まだ大変な日が続きますが、飼育係一同、精一杯サポートしますね。

その日の夜に初授乳も確認でき、赤ちゃんは1時間に1～2回ミルクを飲みながら、順調に育っています。親子が落ち着いて過ごせるようになったら、少しずつ展示を再開していきますので、皆様、是非楽しみに待っていてくださいね！

小さい尾びれを一生懸命にかいてミルクを飲んでいます