南館３階のマングローブ水槽。

ヤエヤマヒルギについたたくさんのつぼみの開花を楽しみにしている方は少なくないのではないでしょうか（4/30ブログ）。その後もつぼみの数は増え、ゆっくりと膨らみ続けています。そろそろ咲いてくれそうな気配です。

実は、このヤエヤマルギ、もう一つ見逃せないポイントがあるのです。
それは、ヤエヤマヒルギの種子。
昨年初めて咲いた2つの花（2021/10/6ブログ）のうちの一つに果実ができました。

2021/12/22　ヤエヤマヒルギ　ついに果実ができた～

ヒルギ類の種は「胎生種子」といい、樹木についた状態で果実の中の種子が発芽します。20～40㎝の長さになると落下して地面に突き刺さり、根や葉を出して成長を続けます。
水槽の果実はというと…芽が伸びてくる様子は全く見られず、気づけば半年が経過。もうダメなのかも…と諦めモードになっていました。

ところが…

今年５月下旬、果実の下から出ている突起が明らかに太くなったのを発見！

2022/5/26　発芽⁉

よく見ると表面の薄皮が剥けて、付け根に張り付いているような…
ついに、ついに発芽です！！！
それからは目に見えて芽が伸び…

2022/5/30

最近はこんな感じです。

2022/6/20

本当にすごい勢いで伸びています。ため込んでいたパワーがあふれるようです。
もしかすると、名古屋港水族館産のヤエヤマヒルギの苗が得られるかも…
ぜひマングローブ水槽に足を運んだ際には、枝にぶら下がっているヤエヤマヒルギの種子も探してみてください。

※水槽ではカメラを設置してヤエヤマヒルギの開花→結実→落実の様子を撮影中です。