©2024 All Rights Reserved. Nagoya Port Foundation

スタッフコラム COLUMN

2022.07.01 無脊椎動物

「クラゲ界の厄介者!」

今回はクラゲ水槽の掃除の際、私が度々「あーもうっ!」と手を焼いている「厄介者」を紹介します。

その「厄介者」がこちら。写真はコブエイレネクラゲを飼育している水槽の壁面に付いていた「もじゃもじゃ」です。
この植物の根のような「もじゃもじゃ」の正体は、エダアシクラゲという、傘の高さが5mmにも満たない、小さなクラゲのポリプ(クラゲを生み出す元となるもの)なのです。

エダアシクラゲのポリプは、コブエイレネクラゲの水槽だけでなく、他のクラゲの水槽や、魚類の水槽にも発生することがあります。
そして、水槽壁面に植物の根のようにどんどん範囲を広げて伸びていき、掃除しても掃除してもいつの間にやらまた復活して、きりがないのですギャアー(・д・;)!!

いつもは見つけては取ってを繰り返すいたちごっこをしているのですが、ふと出来心でエダアシクラゲのポリプを採取し、飼育してみることにしました。

ポリプを剥がして他の容器に固着させて、餌を与える・・・ほほほ。日々どんどんポリプが伸びる・・・

顕微鏡で見ると、クラゲ芽(遊離するとクラゲになる)が形成され、時折うごめいている。あぁ・・・不覚にも・・・かわいい・・・

↑ポリプから遊離し、成長したエダアシクラゲ。あぁ・・・キレイ。
(※顕微鏡拡大図。実際の大きさ傘の直径2mmほど。)

水槽に発生すると厄介者。しかしよくよく見るとカワイイじゃないか!
ということでエダアシクラゲをくらげなごりうむに仲間入りさせることにしました。

クラゲラボのコーナーにて展示中です。

ぜひ目を凝らしてエダアシクラゲを探してみてください(^^)♪