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スタッフコラム COLUMN

2023.02.09 無脊椎動物

これは誰が食べたのでしょう…

突然ですが、こちらのアジをご覧ください。

誰かが食べたエサのアジです。
給餌前と給餌後のアジを並べて上から見ると…

!!!アジがぺらぺらに?!
皮と骨を残して中身だけなくなっている部分があります。
こんな器用な食べ方をするのはいったいどんな生物なのでしょう…

その正体はこちら…

スルガバイという巻貝です。その名の通り駿河湾などに生息しています。
スルガバイは水深50-600mに生息する深海性の生物です。
写真のようにくるくると渦巻き状に卵嚢(らんのう:卵がたくさん入った殻)を産み付け、その卵がかえるまで親が守り続けるという面白い生態を持っています。
そして今、その様子をご覧いただけます。

スルバガイは「日本の海」から続く「深海」エリアにありますトラザメの水槽にて飼育しています。水槽右上の奥で卵を守っていますので、探してみてください。