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スタッフコラム COLUMN

2026.06.13 魚類

ザラビクニンの幼魚を展示しました② ~稚魚誕生!~

今年6月から、南館深海コーナーの一角にて、ザラビクニンの幼魚の展示を始めました。
展示している個体は生後6か月を過ぎた全長4㎝程度。
昨年、当館で初展示したザラビクニンが産卵した卵からふ化した個体たちです。

スタッフコラム|ザラビクニンの幼魚を展示しました① ~産卵~

無事展示に漕ぎ着けて、うれしいやらホッとするやら。
せっかくですので、産卵からふ化までの約5か月間の卵(+見守る飼育員)の様子を紹介します。

それでは、卵を回収したあの日に戻って…

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卵は直径5㎜程度。膜が厚く、かなり弾力があり、しっかりしています。
さて、問題は有精卵か無精卵かというところ。
早速、わくわくしながら顕微鏡を覗きましたが…

<回収した当日の卵 2025年7月23日>

う―ん、わからない…
水温が低い(飼育水温1度!)から発生のスピードが遅いのか…うん、様子見だ…
もやもやしながら卵を水槽に戻しました。

<1か月と約1週間後 2025年8月30日>

むむ、明らかに卵の様子が変わっている…何かひょろっとしたものがある…
これは…もしかして…有精卵⁉

<2025年9月17日>

おお、魚型だ!魚が見える~!
拡大すると…目の部分に黒い色素が沈着しているのがわかります。

<2025年10月14日>

うわぁ、ザラビクニンになってる!
ザラビクニンらしいコロンとした大きな頭。しっかりとした目ができています。
これは…ふ化までたどり着きたい!!

顕微鏡で観察しようとすると水温が上がってしまいますし、できるだけ光に当てずに作業しようとしても、多少はライトを使ってしまいます(ザラビクニンは深海にすむ生物ですので、明るい光は厳禁です)。
そこで、ここからはふ化を最優先に考え、顕微鏡での観察はじっと我慢、我慢。。。

そして…ついに2025年11月28日の朝。

水槽の蓋を開けると…おわぁ!ふ化してるぅ!!
卵に混じって、くるっと丸まった稚魚がちょこんちょこんとくっついていました。

海水ごと、そっとすくって、稚魚用の水槽に収容しました。
移動作業中は泳ぐ姿も見られましたが(思ったより動きが速い!)、すぐに尾をくるっと丸めて、水槽のかべにペタッと張り付きました。
じーっとして、ほとんど動きません。
半透明の、オタマジャクシのような姿をしています。

その後もふ化は続き、最終的には全長1㎝弱のザラビクニン20個体程度が誕生しました。

ここからは、餌をいかに食べてもらうか。
それは次の回に、成長の様子と共に紹介しようと思います。

飼育展示第1課 伊藤友香